開発中のロボット探査機を月面に見立てた砂丘で走らせるハクトの実験=2014年12月、浜松市南区の中田島砂丘
月面探査プロジェクトにスズキが参画することになった。米グーグル社が賞金を出す国際レースに参戦中の民間チーム「ハクト」に四輪メーカーとして初めて協力し、軽さと走破性能が必要なロボット探査機開発を支援する。来年後半には地球から38万キロ離れた月に探査機を送り込む計画だ。
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ハクトは、グーグル社が総額3千万ドル(約30億円)を出す国際レースに参戦する唯一の国内勢。都内のベンチャー企業「ispace」が運営し、小惑星探査機「はやぶさ」開発に携わった研究者らが参加する。
これまでも通信大手KDDIや重工大手IHIなどが協力を表明しており、スズキも5日、ハクトとパートナー契約を結んだと発表した。技術面だけでなく資金面(金額非公表)でも挑戦を支えていくという。
世界各国から16チームが参加…