ジェーシーアイが勧誘の際に使っていた資料のコピー。金投資の利点を強調し、価格が上昇傾向にあるなどと説明していた
金の投資契約をかたり高齢者らから現金をだまし取ったとして、兵庫県警は13日、大阪市中央区の貴金属販売会社「ジェーシーアイ」(事実上閉鎖)の元社長・山本辰人容疑者(51)や現社長・前田宏一容疑者(45)ら計10人を詐欺の疑いで逮捕し、発表した。山本、前田両容疑者は容疑を否認しているという。
生活経済課によると、逮捕容疑は2012年9月~13年7月、金地金(延べ棒)の分割購入契約で利益を得られるなどと偽り、大阪府や兵庫県などの60~80代の5人から、頭金や購入手数料などの名目で支払わせた計約400万円をだまし取った疑いがある。
販売員らが高齢者宅を訪れ、「金相場が上昇していれば、途中解約しても支払額より多くの返金を受けられる」などと勧誘。客が解約を求めても応じなかったり、「さらに買えばもうけが増える」などと新たな購入契約を促したりしていた。ジェ社が預かった資金で金を購入していた形跡はない。社員の給料などに充てていたという。
県警は昨年10月にジェ社を家…