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過去五輪の45選手分検体から禁止薬物 IOCが再検査

国際オリンピック委員会(IOC)は22日、2008年北京五輪と12年ロンドン五輪でドーピング違反を調べるために採取した検体を再検査したところ、新たに45選手分から禁止薬物が検出されたと発表した。これまでの結果と合わせると北京、ロンドンで1243検体を調べ、計98選手分の検体から禁止薬物の陽性反応があったことになる。


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IOCは昨年8月から、リオデジャネイロ五輪に出場しそうな選手から最新機器で再検査を始めた。今回は北京で386、ロンドンで138の計524検体を選んだ。陽性になった北京の30検体は4競技で8カ国・地域の選手で、うち23選手はメダリストだという。ロンドンで陽性になった15検体の選手は2競技で9カ国・地域にわたる。ドーピング規定違反が確定すればメダルは剝奪(はくだつ)され、リオ五輪にも出場できなくなる。異常事態の中で五輪は開幕を迎えそうだ。


ロシアの国ぐるみのドーピングは世界反ドーピング機関(WADA)の調査チームが明らかにし、リオ五輪・パラリンピックからの締め出しを勧告した。今回はIOCが選手個々の検体を調べた。五輪で陽性反応がこれほど発覚したのは異例。IOCのバッハ会長は「再検査はドーピングと戦うIOCの姿勢を示したもの」と話す。(ロンドン=河野正樹)


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