(22日、ソフトバンク5―2西武)
「打線のおかげで勝たせてもらった」と反省の弁を語りながら、ソフトバンク先発の和田はホッとしたように口元を緩めた。7回2失点で10勝目。大リーグから5年ぶりに戻った今季、目標として掲げてきたのが、この2桁勝利だった。
楽なマウンドではなかった。一回は2安打を浴びて、一、三塁のピンチを招く。いきなりの正念場は併殺でかろうじて切り抜けたが、二回は先頭の二塁打をきっかけに、1点の先行を許した。だが、試合中に修正できるのが35歳のベテランらしさだ。「直球が良くない」と感じたから、三回からは変化球を軸にした“かわす投球”に変更。「握りを微調整した」というチェンジアップがさえて、以降に許した安打は、失投を左翼席に運ばれた七回のソロ1本だけだった。
オールスター戦以降、打線は本…