相模原市の障害者施設で19人が殺害された事件を、世界各国のメディアは驚きをもって速報した。
相模原の殺傷事件
米ニューヨーク・タイムズは「日本は世界でも犯罪率が低い国の一つで、2011年は10万人あたりの殺人件数が0・3件と、米国の10分の1以下の数字だった」などと紹介した。その上で「ここ数十年に日本で起きた中で最悪の大量殺人だ」と報じた。
英BBCも、「世界でも最も安全な国の一つである日本にショックを与えた」。ロイター通信も「銃規制が厳しい日本で、大量殺人はめったにないことだ」と解説した。
中国でも多数のネットニュースが相次いで報道。スマホユーザーに人気のある無料ニュースアプリ「頭条(トウティアオ)」では、朝から夕方まで事件に関するニュースがアクセスランキングの上位を占めた。
また、ラオスを訪問中のケリー米国務長官は、会見で「遺族に深い哀悼の意を表明する。我々の思いは日本の人たちと共にある」と連帯を強調した。ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王は26日、パロリン国務長官が岡田武夫・東京大司教に宛てた弔電の中で、「障害者施設への攻撃で命が失われたことを悲しみ、悲劇に見舞われた人たちに寄り添う」と弔意を表明した。