相模原市の障害者施設で２６日起きた殺傷事件。津久井やまゆり園の役割について、神奈川県は指定管理者の募集要項にこう記した。

障害者ら刺され１９人死亡２６人負傷、男逮捕 相模原

特集：相模原の殺傷事件

「重度・重複障害等、民間施設では対応が難しい知的障害者を積極的に受け入れる」

障害者総合支援法に基づき、重度の障害がある人の入浴や排泄（はいせつ）、食事の介助を行う。厚生労働省によると、障害者を入居させてサービスを行う施設は今年３月時点で全国に２６１７施設あり、１３万１５６５人が利用する。

ただ、こうした施設は減少傾向にある。政府が「脱施設」を掲げ、地域で支え合うよう在宅で利用できるサービスを充実させてきたためだ。９３年に成立した障害者基本法で、障害者の社会参加促進が規定されたことが背景にある。

政府は１３年度末から４年間で施設の入居者を４％以上減らし、施設を出て地域生活に移る人を１２％以上増やすことを目指す。このため、残った施設には重度の障害者が集中しつつある。

今回の事件を受けて、塩崎恭久…