リオデジャネイロ五輪の開催を告げる聖火リレーが広い国土を駆けめぐり、潮風が香るリオの街は五輪マークの飾りつけで活気づき始めた。日本のちょうど反対側に位置するブラジルは明治以来、多くの日本人が移民した地でもある。子孫にあたる日系ブラジル人たちが、南米大陸初の五輪を支える。
■生け花に魅了
最大都市サンパウロを24日、開催地リオへと向かう聖火リレーが通過した。
走者の一人は、日系3世のロミー・ハヤシさん(47)。手にするトーチは、夫のグスタボさん(48)と経営するデザイン会社で考案したものだ。胸には五輪のマーク。夫といっしょに笑顔で走り、次の走者に聖火をつないだ。