静岡県教育委員会は1日、前任校に勤務していた昨年度、部下の女性職員宅に侵入を繰り返していたとして、菊川市立菊川西中学校の大泉均教頭(54)を公務外非行による懲戒免職処分にしたと発表した。前任校の男性校長(59)も管理監督義務違反による戒告とした。処分はともに1日付。
県教委によると、教頭は掛川市内の中学校に教頭として勤務していた昨年12月、部下の20代女性職員宅の鍵を盗んで合鍵をつくり、今年3月までの間に計10回程度、女性職員の留守中に侵入を繰り返していたという。
だれかが住居に侵入していることに気づいた女性職員が3月23日、警察に被害届を提出。教頭は4月5日になって、警察の任意聴取に自らの行為を認めた。教頭は4月8日に静岡地検掛川支部に書類送検され、7月15日に起訴猶予処分になったという。
教頭は、県教委の調べに「女性職員に仕事上の悩みを相談されていた。好意を持つようになり、人間関係が気になって確かめたくなった。大変なことをしてしまった」と話している。
県教委は「事態を重く受け止めて綱紀粛正を徹底する」といい、5日に掛川市内で静西教育事務所管内の臨時校長会を開くという。