(3日、巨人5―0中日)
豪速球を投げるわけでも、鋭い変化球があるわけでもない。プロ3年目、巨人の田口は言う。「僕の持ち味は強気なところ。それだけは誰にも負けたくないんです」
いきなり、真骨頂を見せつける時がやってきた。一回、味方の失策が絡んで、1死二塁の場面。ここで、中日の3番エルナンデスの懐をしつこく突く。最後は低めのチェンジアップで空振りだ。続くビシエドは追い込んでから、内角の139キロでバットをぴくりともさせなかった。2者連続三振。「絶対にゼロで抑えるんだって、立ち向かっていきました」。グラブをたたいて、ほえた。
20歳の気迫は、打席でも変わらない。四回、ギャレットの適時打で先制し、なお2死満塁の絶好機。内角の145キロに食らいついた。中前にはじき返し、自らを援護する2点目をもぎとった。
勢いは衰えることなく、9回を…