地震で倒れた加藤神社境内の灯籠(とうろう)=6月撮影、豊国神社提供
豊臣秀吉をまつる豊国(とよくに)神社(名古屋市中村区)が、4月の熊本地震で被災した加藤神社(熊本市中央区)の復興支援をしている。加藤神社の祭神は、名古屋生まれの戦国武将、加藤清正。420年前、大地震で被災した秀吉の元へ真っ先に駆けつけたのが清正とされ、「420年越しの恩返し」が実現した形だ。
特集:熊本地震
4月14日の熊本地震の前震から9日後、豊国神社は復興支援のため、参拝者に新しい御朱印の授与を始めた。金色の墨で「尾張中村 清正公」としたため、印鑑も新調した。1枚あたりの初穂料500円は全額、見舞金として加藤神社へ届けている。
支援を聞きつけた九州出身者のほか、近年の御朱印ブームによるコレクターらが参拝に訪れ、5月の大型連休中には、1日200人が御朱印を求めたという。1人で100枚求めた人もいたという。これまでに計4千枚以上を授け、7月下旬までに約200万円を贈った。
加藤神社は熊本城内にあり、地…