郷土英傑行列の「豊臣秀吉」。行列そばには背中に「丸栄」マークのある法被を着た人の姿も=2013年10月19日名古屋・栄、細川卓撮影
名古屋の秋を彩る「名古屋まつり」の呼び物「郷土英傑行列」に登場する豊臣秀吉隊を提供する企業が、百貨店の丸栄からJR名古屋高島屋に代わることになった。丸栄は6月末での閉店が決まっており、60年超担ってきた役割を終える。
名古屋市役所で開かれたまつりの実行委員らが参加する理事会で、引き継ぎが承認された。7日の総会で正式に決まる。
名古屋まつりは1955年に始まり、毎年10月に開催される。目玉イベントの郷土英傑行列では、名古屋市内の「4M」と呼ばれる百貨店が、英傑らの衣装や運営費用を提供してきた。山車に乗る濃姫やねねなど姫役も、それぞれの百貨店従業員らが務めてきた。
丸栄以外の百貨店は、従来と同じ役割を提供する。織田信長隊を名古屋三越、徳川家康隊は松坂屋、名鉄百貨店は少年鼓笛隊を担う予定だ。(斉藤明美)