原爆ドームを背に、8月6日への思いを語るJ1広島の森保監督=吉田純哉撮影
広島に原爆が投下された8月6日、プロ野球広島カープとサッカーJ1のサンフレッチェ広島が本拠で試合を行う。両チームが原爆忌に地元でそろって試合をするのは初めてだ。平和だからスポーツができる。両チームの選手、スタッフはそんな思いを胸に、試合に臨む。
セ・リーグ首位を走るカープは巨人との一戦を核兵器の廃絶と平和を願う「ピースナイター」として開催する。マツダスタジアム(広島市民球場)はかつて8月6日が休場日とされていたが、2010年に市の条例の施行規則が改正され、試合ができるようになった。以来、本拠で迎えるのは4回目となる。広島市出身で祖父母から被爆体験を伝え聞いてきた新井貴浩(39)は「特別な日。野球を通して何かを伝えられるとか軽くは言えない。ただ、一生懸命やる姿を見せるしかない」。
被爆70年だった昨年は、全員…