名古屋市西区で6月、民家が焼け、住民の女性が他殺体で見つかった事件で、愛知県警は5日、住所不定、無職落合勝大(かつひろ)容疑者(29)を強盗殺人の疑いで逮捕し、発表した。「間違いない」と容疑を認めているという。
民家焼け跡から84歳女性遺体 首絞められた痕 名古屋
県警によると、落合容疑者は6月27日午後6時40分ごろから翌28日午前8時40分ごろの間、西区則武新町3丁目の会社役員、長谷川槌子(つちこ)さん(84)宅で現金を盗んだうえ、長谷川さんの首を圧迫して殺害した疑いがある。
県警の任意の聴取に対し、落合容疑者が殺害を認めたことなどから逮捕に踏み切った。犯行当時は名古屋市内のインターネットカフェや漫画喫茶などに寝泊まりしていたという。長谷川さんとは面識がなかったとみられる。県警は、落合容疑者が殺害後に放火した疑いもあるとみている。
遺体を解剖した結果、長谷川さんののどの骨が折れていることが判明。県警は殺人・放火事件とみて西署に捜査本部を設置していた。長谷川さん宅は火災3週間前の6月5日に空き巣被害に遭っており、関連を調べる。