献花に訪れ、手を合わせる人たち=6日午後4時36分、相模原市緑区の津久井やまゆり園、前田朱莉亜撮影
相模原市緑区の障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者19人が死亡した事件を受け、園を運営する社会福祉法人「かながわ共同会」は6日、入所者の家族らを対象とした説明会を園で開いた。約300人が参加し、「事件をなぜ未然に防げなかったのか」などの質疑があった。園からは、入所者の一部はほかの施設に移ってもらう方針が示されたという。
相模原の殺傷事件
入所者の家族会や同席した神奈川県職員によると、出席者からは「容疑者は計画通りに事件を起こしたと報じられているが、なぜ防げなかったのか」と質問が出た。園側は入所者に多くの犠牲者が出たことを陳謝したうえで、「計画を記した容疑者の手紙を見たわけではなかった」などと答えたという。
園では現在も92人が暮らし、このうち28人は体育館での生活を余儀なくされている。園はこれまで通り過ごすことが難しいことから、ほかの施設への一時的な転出を進めるという。
施設の安全強化策については、…