神武天皇山陵を参拝する皇太子ご一家=7月21日午後、奈良県橿原市
「好天にも恵まれ、愛子を伴って無事に神武天皇陵を参拝でき、とてもありがたく思っております。(奈良県)橿原市内及び京都市内で多くの方々に温かく迎えて頂き、感謝しております」
皇族方の素顔
特集:皇室とっておき
皇太子ご一家は7月21~22日、奈良県と京都府を訪れ、神武天皇山陵を参拝したほか、京都御所を視察しました。愛子さま(14)は初めての訪問で、ご一家で関西方面を訪れるのも初めてのことでした。冒頭の部分は、訪問を終えた皇太子ご夫妻の感想です。
今年は、初代天皇とされる神武天皇の没後2600年の節目。4月には天皇、皇后両陛下が奈良県橿原市の神武天皇山陵を参拝しました。これは天皇家の行事「宮中祭祀(さいし)」の一つで、秋篠宮ご夫妻も同行しました。一方、皇太子ご夫妻は両陛下の名代として、皇居・宮中三殿の皇霊殿に参拝しました。
雅子さまが神武天皇山陵を参拝するのは、ご成婚の1993年と翌94年以来のことです。しかし、今回の参拝はご夫妻にとって特別な思いがありました。ご夫妻は以前から愛子さまとともに参拝に訪れたいと考えており、夏休みの機会に実現することになったからです。2012年に秋篠宮家の長男悠仁さま(9)が当時6歳で参拝していることからも、ご一家での参拝は念願だったと思われます。
皇太子さまは2月の誕生日に先立って開かれた記者会見で、学習院女子中等科2年(当時)の愛子さまの今後について「様々な経験を積み、自分の望む道をしっかり歩んでいってほしいと思います」「皇族の務めについても理解を深めてくれればと願っております」と話しました。今回を格好の機会ととらえ、準備を進めてきたのではないでしょうか。
山陵に到着後、皇太子さまはモーニング、雅子さまはグレーのお長服、愛子さまは学生服に着替えると、玉砂利の上を一列で進み、陵の前へ。皇室祭祀をつかさどる掌典職から手渡された玉串を祭壇に捧げ、拝礼しました。
参拝の様子を間近で見守りましたが、ご一家の姿からは真剣さがひしひしと伝わってきました。印象に残ったのは、愛子さまが落ち着いた様子で参拝していたことです。同行した小田野展丈・東宮大夫も「非常にご立派に所作をされていたので、さすがだなと思った」と話していました。
宿泊先の京都大宮御所に向かう…
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