男子100キロ級3位決定戦で、銅メダル獲得を決め鈴木桂治コーチ(右)と喜ぶ羽賀龍之介=竹花徹朗撮影
(11日、柔道 男子100キロ級3位決定戦)
男子100キロ級の3位決定戦でブロシェンコ(ウクライナ)を下すと、羽賀は担当の鈴木桂治コーチと抱き合った。同階級では井上康生監督の2000年シドニー大会の金以来、4大会ぶりとなるメダル獲得。羽賀の目も潤んでいた。
リオオリンピック
羽賀が銅 3位決定戦で一本勝ち 柔道男子100キロ級
日本、きょうもメダル 第7日まとめ
昨年の世界王者で金メダルを狙っていた本人としては、納得はいかない試合内容だろう。初戦から得意の内股を警戒されて、組手を嫌われる展開が続いた。
落とし穴は優勝したクルパレク(チェコ)との準々決勝。奥襟を取られ、中盤に指導を一つ取られた。痛かったのは、反撃を試みていた3分40秒過ぎに不用意に場外に出て二つ目の指導を取られたこと。これが響いて優勢負けした。
だが、気持ちが切れなかったのは「メダルを取らないといけないという自分の思いと、いろんな人が見てくれるだろうという思い」だったという。敗者復活戦を勝ち上がった3位決定戦は、立ち技ではポイントは奪えなかったが、最後は三角絞めで一本勝ちした。
不振が続いたこの階級で、井上…