国務院共同予防・抑制メカニズムは10月20日、新型コロナウイルスワクチンに関する状況について記者会見を開いた。国家衛生健康委員会医薬衛生科学技術発展センターの鄭忠偉センター長は、「中国の新型コロナワクチン緊急接種は前のめりすぎなのではないか」との質問に対し、次のように回答した。
「ここしばらくの間に、中国では北京や黒竜江、新疆、大連、青島などで小規模のクラスター感染が起こり、中国国内において感染再拡大の懸念が高まっていることが示された。中国において、国境通関地の勤務者、ハイリスク地域に援助・作業に赴く者、都市の基本運営に従事する公共サービス保障者など、一部の人々は感染対策の過程において常にハイリスクグループであり、彼らは極めて大きな新型コロナ感染リスクにさらされている。ワクチンの緊急接種を展開することは、彼らの安全を保障する必要な手段だ。新型コロナワクチンの緊急接種は中国の『ワクチン管理法』と『薬品管理法』の関連規定に従い、関連手続きに沿って始動したものであり、始動後は各段階で論証と審査を重ね、世界保健機関(WHO)のルールにも合致している。緊急接種された後、中国はWHOの中国事務所に報告し、承諾を得ている」。
「緊急接種は専門家グループの厳格な論証を経ている。専門家グループのグループ長は鍾南山院士、副グループ長は王軍志院士で、専門家グループのメンバーは業界内の経験豊富な専門家らで構成されている。彼らの論証を通じて、緊急接種に最適なワクチンを選定した。緊急接種するワクチンは動物試験と1期・2期臨床試験を厳格に実施しており、2種類のワクチンを接種後の中和抗体陽転率は100%で、すでに3期臨床試験の展開が許可されている。ワクチン緊急接種はプランに従って展開されており、自由意思により、了承・同意の上で実施され、接種後にも引き続き観察を行っている。現時点で、ワクチンを緊急接種した全ての接種者に深刻な副作用は報告されておらず、一部のハイリスク地域の勤務者からも感染の報告はない」。(編集AK)
「人民網日本語版」2020年10月21日