女子100メートルバタフライで日本新記録で6位に入賞した池江璃花子=西畑志朗撮影
競泳日本代表で最多となる7種目にエントリーした池江璃花子(りかこ)が、12日の女子50メートル自由形とメドレーリレーに登場。どちらも予選を突破できず、今大会の全レースを終えた。今春に淑徳巣鴨高(東京)に入学した16歳は計5日間で12レースを経験。「まだまだだと思った」と反省を口にした。
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最初の種目だった100メートルバタフライでは、予選、準決勝、決勝と3回続けて自身の日本記録を更新し、6位に入賞した。「決勝のときに学校でわざわざ応援してくれたという話を聞いた。決勝に残るという明確な目標もあった」
それだけにレース後は、「ホッとしすぎて気持ちが緩んでしまった」。50、100、200メートル自由形はいずれも決勝に進めなかった。400、800メートルリレーでは決勝まで進んだが、表彰台は遠かった。
今大会では池江と同い年のオレクシアク(カナダ)が、100メートルの自由形で金メダル、バタフライで銀メダルを獲得した。「本当に『すごい』しか言葉が出てこない。東京五輪ではライバルになると思う」。すぐに続けた。「同じ人間として、努力をすれば自分も世界のトップ選手になれないことはない」。世界の広さを知り、前へと進む力に変えようとしている。(清水寿之)