準々決勝進出を決め喜ぶ木村③ら日本の選手たち=林敏行撮影
(14日、バレーボール女子1次リーグ)
リオオリンピック
バレーボールの日程・記録
後がない試合に勝つには勝った。勝者が準々決勝に進む1次リーグ最終戦。バレーボールの日本女子は過去7戦全勝のアルゼンチンをストレート勝ちで片付けた。「内容はよくない。でも、次につながってよかった」と主将の木村沙織。
190センチ超が3人いる相手を前に決定打が出ない中、宮下遥、迫田さおりらのサーブで崩して2勝目をもぎ取った。だが、チームの表情はさえない。
遅すぎる2勝目でA組の4位通過だ。それは準々決勝で最も手ごわいB組1位、世界ランクも1位の米国との対戦を意味する。「普通に考えれば厳しい」と真鍋監督は覚悟する。
だが、チームに4人残るロンドン五輪メンバーにはすがりたい記憶がある。
1次リーグを3位通過した4年前の日本は、準々決勝で強豪・中国にフルセットで競り勝った。「ロンドンは、中国戦で勢いづいたから、28年ぶりの銅メダルがあった」と迫田。「ラリーに持ち込んで、最後のボールがコートに落ちるまで諦めない」と木村。2大会連続メダルへの挑戦は、16日の準々決勝が山場だ。(原田亜紀夫)