3歳児が気温38度の晴れた日にアスファルトの道路を歩くと、29分で熱中症の危険性がある。こんな結果が、名古屋工業大と東北大などの研究チームのスーパーコンピューターを使ったシミュレーションで明らかになった。
チームは、気温やアスファルトからの照り返しの熱の測定値をもとに、気象条件や身長などに応じて熱中症リスクを割り出すプログラムを開発。スパコンを使って皮膚や臓器、筋肉など52種類の組織の温度上昇を推計し、体温、発汗量がどう推移するかをシミュレーションした。
その結果、3歳児(身長100センチ、体重13キロ)が、気温38度の時に道路を散歩すると、体温は29分後に1度上昇。発汗も続き、熱中症の危険性が高まる。46分で体重の2%の水分を失う初期の脱水症状になった。気温が36度の場合は37分で、34度でも50分後には体温が1度上がった。
一方、成人(身長172センチ…