新潟県の泉田裕彦知事が、地元紙・新潟日報の報道が不正確だとして、10月投開票の知事選への立候補を取りやめたことについて、新潟日報社は31日付朝刊の1面で「正当な記事へ圧力」との見出しで見解を載せた。
泉田・新潟知事、4選出馬を撤回 地元紙との対立理由に
服部誠司・執行役員編集局長の名で、「知事選から撤退する理由として本社の報道を挙げたことは、報道機関に対する圧力にも等しく、許しがたい行為」と批判。一連の報道は「綿密な取材と事実に基づく」とし、「新潟日報社の社会的信用・評価をおとしめる行為であり、断固として抗議します」とした。
県は新潟とロシアを直接結んで物流の活性化を図る「日本海横断航路」構想を進めているが、県出資の第三セクター側が航路に使う船の売買でトラブルを起こし、県議会が泉田氏の責任を追及している。