国際宇宙ステーション（ＩＳＳ）に長期滞在中の大西卓哉宇宙飛行士と、小学生らが語り合うイベントが３０日夜、東京都内で開催された。会場には主催団体の理事長で「銀河鉄道９９９」の作者、松本零士さん（７８）も参加。作品で描いた登場人物のように宇宙で活躍する大西さんと、子どもたちのやりとりを楽しそうに見守っていた。

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イベントは、宇宙を身近に感じてもらうための活動をする公益財団法人「日本宇宙少年団」が、子どもら約６０人を招いて開催。東京都内や長野県などの計４会場とＩＳＳとをつなぎ、大西さんと交信した。

子どもたちはＩＳＳから届いた大西さんの映像を見ながら「宇宙飛行士が動くとＩＳＳは揺れる？」「ＩＳＳにある験担ぎは？」など次々と質問。大西さんは、「飛行士が運動すると揺れる。補給船が到着する瞬間などは運動が制限されます」「飛行士が到着したり、帰還したりする時に験担ぎで鳴らすベルがあります」と答えていた。

イベントでは、松本さんも大西さんと話をする予定だった。だが、子どもたちの熱心な質問が相次ぎ、あいにく時間切れに。松本さんは交信ができなかったことを悔やみながらも、「子どもの頃は今ごろ（自分が）火星にいると思っていた。そんな夢ばかり考えながら物語を考えていました。皆さんの夢が未来を作ります」などと参加者に語りかけていた。（山崎啓介）