溝畑泰秀容疑者
和歌山市塩屋1丁目の土木建設会社「和大(わだい)興業」で4人が死傷した拳銃発砲事件で、殺人容疑などで指名手配されていた溝畑(みぞばた)泰秀容疑者(45)=8月31日に自分で腹を撃ち死亡=の立てこもり現場にあったかばんから、ノートが見つかったことが捜査関係者への取材でわかった。従業員との関係への不満や母親への思いなどが書かれており、県警は動機の解明につながる可能性があるとみて調べる。
捜査関係者によると、ノートは溝畑容疑者が8月31日に拳銃を持って立てこもったアパートの1階付近に置いていたかばんの中から、現金200万円とともに見つかった。数ページにわたる殴り書きで、従業員の名前や自身との関係についての不満、「母親を笑いものにしたくない」などと和大興業の代表取締役である母親を心配する趣旨の文章が書かれていたという。
従業員4人を撃ったとされる8月29日は、覚醒剤取締法違反の罪で実刑が確定した溝畑容疑者が、刑務所に収監される日だった。
同社関係者らによると、同社は…