(4日、楽天5―1ソフトバンク)
連勝が3で止まり、ようやく点灯させた優勝へのマジックはわずか2日間で消滅した。誤算だったのは、6月14日以来、約2カ月半ぶりとなる先発マウンドに立った山田だ。
「球速はいつもより出ていた。調子自体は良かったんだと思う」と工藤監督。だが一回、先頭の松井稼に初球を左前安打されたのが痛かった。制球を乱し、2四死球で2死満塁。続く中川にはストライクを取りにいった直球が甘く入り、満塁本塁打であっという間に試合の主導権を奪われた。
二回も2四球などで満塁のピンチを招き、そのまま救援をあおいだ。「残念でした。それだけ」と佐藤投手コーチ。二回途中4失点。久々のチャンスを棒に振った28歳の左腕は「ノーコメント」とするしかなかった。
●工藤監督(ソ) 「久々に先発した山田は(実力の)半分も出せなかったのではないか。緊張もある中、何とかしないといけないという思いが裏目に出た。ただ、それが1軍のマウンド。今後はリリーフとしてベンチに入ってもらう。中村晃が右足の張りを訴えて途中交代? 防げるけがは、僕も防ぎたい。みんなぎりぎりの中でやっている。トレーナーの協力を得てやっていくしかない」
●藤井打撃コーチ(ソ) 2桁安打が5試合連続でストップ。「(楽天先発の辛島の)緩急にやられた」
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▼細川(ソ)が登録抹消 4日、出場選手登録を抹消された。3日の楽天戦で二盗を決めた際に右足を痛め、仙台市内の病院で太ももの筋挫傷と診断された。10日間程度で復帰できる見込み。