主要20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)で中国・杭州に滞在中の安倍晋三首相は5日、北朝鮮が弾道ミサイル3発を日本海に向けて発射したことを受けて、①情報収集・分析に全力を挙げ、国民に迅速で的確な情報提供を行う②航空機、船舶などの安全確認を徹底する③不測の事態に備え、万全の態勢をとるの3点を関係省庁に指示した。
北朝鮮、日本海へ弾道ミサイル3発発射 G20牽制か
北朝鮮ミサイル、排他的経済水域に落下か 北海道西方沖
特集:北朝鮮ミサイル発射
政府によると、弾道ミサイルは北朝鮮の西岸陸上部から発射され、日本の排他的経済水域に落下したとみられる。いまのところ、航空機や船舶への被害の報告はない。政府は「明白な安保理決議違反」だとして北朝鮮に対して厳重に抗議する方針。
ミサイル発射を受けて、政府は関係省庁の局長級会議を開いて対応を協議。「北朝鮮情勢に関する官邸対策室」で引き続き情報を集約する。