ベネッセHD次期社長の安達保氏(右)と現社長の福原賢一氏=東京都千代田区
ベネッセホールディングス(HD)は9日、福原賢一社長(65)が副会長となり、後任に社外取締役で米国系投資ファンド、カーライル・ジャパン会長の安達保氏(62)が就く人事を発表した。10月1日付。福原氏は6月に社長になったばかりだが、事業再生の経験が豊富な安達氏に交代し、教育事業を中心に経営の立て直しを急ぐ。
ベネッセでは、2014年に日本マクドナルドHDから社長に招いた原田泳幸氏が業績低迷で今年6月に引責辞任。副社長だった福原氏が昇格したが、わずか3カ月で交代する。福原氏は9日の記者会見で、自らの社長就任が「(原田氏の)急な退任を受け、社内的混乱を抑えるため」だったとし、「その後の議論で経営体制の強化が急務と判断した」と交代の理由を説明した。
新社長となる安達氏は、03年からカーライル・ジャパンを率い、業績が悪化した国内の機械や医薬品メーカーなどに投資して経営を改善させた実績がある。03年以降、ベネッセの社外取締役を務め、今年7月に経営戦略委員会委員長にも就任。福原氏は、安達氏について「事業再生のプロ中のプロで、ベネッセの事業も熟知している」と語った。
社長交代は、指名報酬委員会の…
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