鈴木保奈美さん=遠崎智宏撮影
バブル全盛期にドラマ「東京ラブストーリー」で一途に恋する同僚の男性に「カンチ、セックスしよ!」と笑顔で言い放ち、若者たちを魅了してから25年。8月から放送中のフジテレビ系「ノンママ白書」(土曜夜11時40分)では、鈴木保奈美さんは50歳のヒロインです。バツイチ独身、広告会社の部長。仕事一筋に子どもを産まない「ノンママ」という人生を選んだものの、ワーキングママが推奨されるようになった社会で葛藤する女性を演じます。一問一答は次のとおり。
◇
私自身もこの8月で50歳を迎え、不思議な縁を感じています。ただ私は3人の子どもがいますので、果たして感情移入できるのかと。独身でやはり広告会社の管理職をしている友だちがいるので、お茶に誘って3時間ほど話を聞いてみたんです。
大きな発見がありました。「産まなかった女性たちは、こういう思いを抱えているんだ」と。大学生時代の友人には、結婚していても子どもがいない人がいっぱいいますが、私は「壁」を感じてこなかった。それって、彼女たちが気を使ってくれていたのかもしれないと……。
――主演を引き受ける決め手になったのは?
ドラマは「産んだか産まないか」を起点に展開していますが、私は最終的には「青春時代にバブルを経た50歳前後の女性たちが今、この2016年を生きるって、どういうことなのか」がテーマだととらえました。
実は私自身がここ1、2年、「…
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