回収された丸太=6日午後、長崎県対馬市沖、第7管区海上保安本部提供
長崎県対馬市沖で5日夜から、長さ4メートルほどの丸太が大量に漂流を続けている。第7管区海上保安本部(北九州市)が確認しただけでも約150本。製材前の丸太とみられる。漂流海域は福岡・博多港と韓国・釜山港を結ぶ高速船の航路と重なる。7管は関係機関に航行警報を出し、回収を続けている。
最初に発見されたのは5日深夜。対馬北方で漁船が8本を見つけ、比田勝海保に通報した。6日朝には、釜山から比田勝港(対馬市)に入ったJR九州の高速船から「40~50本の流木があった」と連絡が入った。それから8日まで対馬、比田勝の両海保と水産庁の6隻が出動。海保航空機から情報を得て、計116本を回収した。
「おおむね終わった」。そう考えていた対馬海保幹部に9日早朝、当直から「また見つかった」と電話があった。海域はさらに広がり、海保は4隻を現場へ。幹部は「終わりが見えなくなった」と困惑した。
7管交通部によると、最初の発…