日本クラブユース(U18)選手権決勝で敵陣に攻め込むFC東京の久保=8月4日、東京・味の素フィールド西が丘
サッカーJ1・FC東京が15歳のFW久保建英(たけふさ)を、トップの試合に出場できる「2種登録選手」にすることが13日、関係者の話で分かった。今週中に発表される見込み。
久保は現在、FC東京の18歳以下(U18)チームに所属している。今季のJリーグの公式戦に出場するための登録期限は今月16日までで、クラブは手続きを進めているという。2001年6月4日生まれで中学3年の久保が今季のリーグ戦に出れば、2004年3月にJ1東京ヴでデビューした元日本代表FW森本(現J1川崎)以来の「中学生Jリーガー」となり、最年少出場記録を塗り替える。
久保はスペイン1部バルセロナの育成組織でプレーしていた経験を持つ。身長167センチ、体重60キロ。球を扱う技術が高く、ドリブルやシュートがうまい。FC東京の関係者は「体力や体格で劣るため、J1の出場は難しいのではないか」と話しており、当面は今季からU23チームが参戦しているJ3での出場が目標になる。
久保は今年から飛び級でU18に昇格。今夏の日本クラブユース(U18)選手権で直接FKを決めるなど5得点で得点王となり、優勝に貢献した。現在は、U16アジア選手権に出る日本代表としてインドに遠征している。(勝見壮史)