大阪府警は14日、捜査協力費の書類を偽造したとして元捜査3課の男性警部(45)=現在は豊中署=を有印公文書偽造・同行使などの疑いで、女子中学生とみだらな行為をしたとして岸和田署の男性巡査長(32)を児童買春・児童ポルノ禁止法違反(児童買春)の疑いで、それぞれ書類送検した。府警は同日付で警部を停職3カ月、巡査長を同6カ月の懲戒処分にした。
監察室によると、警部は捜査3課の警部補だった2012~14年に15回、質屋など14店舗への捜査協力費が規定以上支払われるよう、書類を偽造した疑いがある。質屋が客から預かった物品が盗品だった場合、府警は提供を受ける代わりに「褒賞金」を支払う。警部は書類を偽造して提供回数を水増しし、計約30万円が不正に支払われたという。「規定額だと質屋に損をさせる。関係をつくるためだった」と話し、全額弁償したという。
また、巡査長は7月、出会い系サイトで知り合った中学生(当時14)に金を支払った上で、大阪市内に駐車した車の中で性的な行為をした疑いがある。巡査長は「年齢を確認し、『19歳』と思った」と話しているという。中学生が買春行為をめぐる別の男性との金銭トラブルで府警に相談。中学生の話などから巡査長の関与が判明した。