「私の不徳の致すところ」と会見で話す中村橋之助さん=東京都中央区
「週刊文春」(15日発売号)の記事で、京都の芸妓(げいこ)との密会が発覚した歌舞伎俳優の中村橋之助さん(51)が14日、東京都内で会見を行った。橋之助さんは「私の不徳の致すところ」と謝罪した。
橋之助さんは歌舞伎界の重要な名跡、中村芝翫(しかん)を八代目として10月に襲名。同2日からは東京・歌舞伎座で襲名披露公演が始まる。
「週刊文春WEB」によると、橋之助さんが、この芸妓と密会していたのは8月下旬。会見では神妙な面持ちで話し、少し涙ぐむ場面もあった。「お支え下さっている皆様に多大なるご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした」と頭を下げた。「大きな名跡を襲名させていただく中で、自分の焦りだったり、おごりだったりいろんなことがあったんだと思います」
芸妓については「昔から存じあげている方。襲名のことでご尽力頂くことが多かった」と説明した。妻の三田寛子さんの反応について聞かれると、「時間を忘れるぐらいきつくきつくしかられました。夫婦の間では、芸の肥やしという認識はありません。襲名で走り回って一生懸命やってくれている家内に申し訳ない」と話した。(山根由起子)