熊本市内で最後の閉鎖となった避難所のボードに貼られた応援メッセージ=15日午前10時33分、熊本市中央区の市総合体育館、日吉健吾撮影
熊本地震の前震から5カ月が過ぎた15日、熊本市内に開設されていた最後の避難所が閉鎖される。熊本県内では4月16日の本震翌日に最多の18万人以上が避難していたが、県によると400人ほどに減っている。
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市内最後の避難所の市総合体育館では、この日の朝食で食事の提供が終わり、避難者らが荷物を整理した。
熊本市東区の自宅が半壊し、応急仮設住宅の代わりにアパートを借りた上島よし子さん(75)は「全国から来たボランティアの人にとても良くしてもらった。これからは全部自分でせんといけんから大変だけど、頑張らないと」と話し、新しい住まいへ向かった。
熊本市内では最も多い時で約11万人が避難。応急仮設住宅や、アパートを借りる「みなし仮設」への入居などが進み、最多で267カ所を数えた市内の避難所は8月末に1カ所に集約されていた。
県内に残る避難所は8市町村の12カ所。益城町によると、14日時点で町総合体育館に避難している220人のうち、69人の行き先が決まっていないという。町は10月末ごろの避難所の閉鎖を目指している。