飲酒運転で沖縄県嘉手納町の国道を逆走して男女3人にけがをさせたとして、自動車運転死傷処罰法違反(危険運転致傷)の罪に問われた米軍嘉手納基地所属の海軍2等兵曹エイミ・メヒア被告(21)に対し、那覇地裁は20日、懲役3年執行猶予4年(求刑懲役3年)の判決を言い渡した。
沖縄はいま
長橋正憲裁判官は「酩酊(めいてい)状態でありながら、安易に運転したことに酌量の余地はない」と述べた。
判決によると、メヒア被告は6月4日午後11時40分ごろ、飲酒によって運転が困難な状態で乗用車を走らせ、交差点を右折する際、対向車線に入り、軽乗用車2台と衝突。乗っていた男女3人に肋骨(ろっこつ)骨折などの重軽傷を負わせた。
在沖米軍は事件当時、元海兵隊員で米軍属の男が、女性遺体遺棄事件で逮捕されたことを受け、全軍人・軍属とその家族に基地外での飲酒を禁止していた。