小池百合子氏の東京都知事転出に伴う衆院東京10区補選(10月11日告示、23日投開票)をめぐり、自民党の古屋圭司選挙対策委員長は21日、同党の若狭勝衆院議員(59)=比例東京=を公認すると発表した。7月の都知事選で若狭氏の支援を受けた小池都知事は21日、全面的に応援する考えを示した。
同区補選の公認をめぐっては、自民党本部の公募に対して若狭氏が申請。都知事選で党の方針に逆らって小池氏を支援したことから、党都連を中心に若狭氏公認に強い反対論が出ていた。
だが、自民党の二階俊博幹事長は、人気の高い小池氏の支援が期待でき、選挙戦を優位に進められると判断。党本部主導で公認内定に踏み切った。二階氏は21日の選考委員会で「政治は目を前に向けて取り組まなければならない。愛党精神を持って必勝を期したい」と述べ、出席した都連関係者に理解を求めた。
若狭氏が自民党公認で補選に立候補する見通しになったことについて、小池氏は21日、都内で記者団に「私を支える重要な議員だと皆さんに認識して頂いているので、私もしっかり応援したい」と語った。
同補選では民進党が鈴木庸介氏(40)、共産党が岸良信氏(61)、幸福実現党が吉井利光氏(34)の擁立を決めている。