初優勝を決め、母の真弓さんと握手する豪栄道=24日午後6時21分、東京・両国の国技館、金居達朗撮影
決して平坦ではなかった相撲人生を歩いてきた男が成し遂げた。24日の大相撲秋場所14日目、大阪出身力士として86年ぶりに優勝した大阪府寝屋川市出身の大関豪栄道(30)。負け越せば大関陥落のカド番で力を存分に発揮し、初の栄冠を手にした。
特集:豪栄道
どすこいタイムズ
玉鷲を寄り切りで下すと国技館は大歓声に包まれた。「いろいろ我慢したことが思い浮かびました」。顔を紅潮させ漏らした。
横綱白鵬が足のけがで休場した今場所、綱とりの稀勢の里が早々に優勝争いから後退すると、代わって主役に躍り出た。相手を一気に持って行く持ち味に磨きがかかり、初優勝の重圧は「プロやからね。注目されなければ意味がない」と強気な発言ではねのけた。11日目の稀勢の里に続いて鶴竜、日馬富士の両横綱を破り、殊勲につなげた。
相撲との出会いは小学校1年の…