2番でティーショットを放つ松山英樹=AFP時事
米男子プロゴルフのプレーオフ最終戦、ツアー選手権は25日、ジョージア州アトランタのイーストレークGC(パー70)で最終ラウンドが行われ、首位と3打差の5位から出た松山英樹は4バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの69で回り、通算6アンダーの274で5位だった。
64とスコアを伸ばしたロリー・マキロイ(英)が通算12アンダーで並んだライアン・ムーア、ケビン・チャペル(ともに米)とのプレーオフを制して今季2勝目、米ツアー通算13勝目を挙げ、ポイント争いでも初のシーズン総合優勝を遂げた。優勝賞金153万ドル(約1億5450万円)と、総合優勝のボーナス1千万ドル(約10億1千万円)を獲得した。
松山はシーズン総合で自己最高の13位となった。
■松山、終盤に痛いミス
首位に3打差でスタートしながら、松山は好ショットが「ゼロ」と振り返ったほどに乱れ気味。フェアウェーやグリーンを外すことの方が多く、それでも粘り強くパーを拾い、9番(パー3)で初バーディーを奪った。
後半は11番(パー3)で4メートルを沈め、12番はグリーン左からの第3打が直接カップに入って連続バーディー。この時点で首位と3打差。しかし、14番でグリーン手前からピン2メートルへ寄せながらボギーとしたことで優勝の望みは薄くなった。
17番で一つ奪い返した後、18番(パー5)は右ラフからの第2打をフェアウェーへ出したが、ここからのミスが響きダブルボギーで終わった。
「12番はラッキーだったし、いい感じできていると思ったけど、14番のパーパットを外したのが大きかった」。18番は2打目のライが驚くほど悪かったそうで「ダボを打つぐらいなら狙った方がよかった」と我慢のラウンドを振り返った。
2月に米ツアー通算2勝目を挙げ、年間ポイントランキングも自己最高の13位。それでも納得できるショットが打ち切れなかったため、いいシーズンという実感はない。「ボールは止まっている。それをコントロールできるようにしたい」。来季に向けた思いを一言に込めた。(時事)