うっそうとした森に、木の枝と防水シートで作られたテントが並んでいた。
コロンビア、左翼ゲリラと和平合意 半世紀超の内戦に幕
南米コロンビア南部エルディアマンテ。半世紀にわたって政府軍と戦い続けてきた左翼ゲリラ、コロンビア革命軍(FARC)が、今も周辺地域を支配する。
同国のサントス大統領とFARCの最高司令官は26日(日本時間27日午前)、和平の最終合意文書に署名した。2人はノーベル平和賞候補にも名前が挙がる。
和平を前に、FARCが各国メディアに野営地の取材を許可した。唯一の日本メディアとして、朝日新聞記者が現地に入った。
地方空港がある南部カケタ県の県都フロレンシアから、車で8時間。地元の記者らとチャーターした車で、泥でぬかるむ未舗装の道を進んだ。沿道を警備する政府軍の姿が消え、FARCの支配地域に入ったことがわかった。
野営地があるエルディアマンテの入り口では、自動小銃を担いだ戦闘員数人が目を光らせていた。
戦闘員が暮らすテント内をのぞくと、土を盛って作られたベッドの脇には自動小銃AK47が置かれていた。手投げ弾やサバイバルナイフもあった。
FARCは17日から、全国の…