米国家安全保障局(NSA)から機密情報を無断で持ち出した疑いで、米連邦捜査局(FBI)がNSAの委託会社社員を逮捕していたことが5日、明らかになった。米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)によると、NSAがロシアや中国、北朝鮮などのコンピューターシステムに侵入するために用いているコードを持ち出した可能性があり、動機の解明を急いでいるという。
米司法省は5日、メリーランド州に住むハロルド・マーティン容疑者(51)を8月27日に逮捕し、機密情報を無断で持ち出した疑いで訴追していたと発表した。同じ日の捜索で、マーティン容疑者の自宅と車から「極秘」と区分されている機密情報が見つかったという。裁判所に提出された書面によると、マーティン容疑者は情報を持ち出したことを認め、「間違っていると分かっていた」と語ったという。
司法省の発表にはマーティン容疑者が「政府機関の委託を受けており、極秘情報を扱うことが認められていた」としか記されていないが、NYTによるとこの機関はNSAで、マーティン容疑者はコンサルタント会社ブーズ・アレン・ハミルトンに勤務していた。同社は「社員の逮捕を知ってから解雇し、捜査に協力している」とコメントした。
やはりブーズ・アレン・ハミル…