国連の国際民間航空機関(ICAO)は6日、カナダで開催中の総会で、航空会社の国際線に二酸化炭素(CO2)の排出規制を課すことで合意した。日本や米国、欧州、中国など主要各国を結ぶ国際線に、2021年から適用される。航空会社が負担増分を運賃に転嫁する可能性もある。
規制は、航空業界全体の20年の総排出量を21年以降に増やさないことが目標。低燃費機への切り替えやバイオ燃料の利用を進めても総排出量が20年より多くなった場合は、その超過分を各航空会社に割り振り、排出削減に取り組んだ他業界の企業などから削減分を買って相殺するよう求める。規制の導入を表明した国を結ぶ国際線に21年から適用し、27年以降は国際線が少ない一部の小国などを除いたすべての国を対象にする。
先月27日から始まったICAOの総会で、規制の合意に向けて協議していた。米国、中国、欧州各国、日本など計60カ国以上が導入方針を表明している。
全世界のCO2排出量のうち航…