優勝を決め青木功・日本ゴルフツアー機構会長から祝福される笑顔の池田勇太
男子ゴルフのツアーワールドカップは10日、茨城・石岡GC(7071ヤード=パー71)で、日没サスペンデッドとなった18番(435ヤード=パー4)を使うプレーオフ5ホール目から再開し、30歳の池田勇太がこの日の5ホール目(計9ホール目)でバーディーを奪い、宋永漢(韓)を破って4月のパナソニックオープン以来、今季2勝目を挙げた。池田の年間複数回優勝は4勝を挙げた2010年以来6年ぶりで、ツアー通算15勝目。
池田と宋は9日、最終ラウンドを終え通算14アンダーで並び、プレーオフに入ったが、4ホールともお互いパーを守り日没を迎えていた。日本ゴルフツアー機構ができた1999年以降、プレーオフの決着がつかず翌日に持ち越されるのは初めてだった。同GCはこの日、一般営業を行っており、観客は入れなかった。
2メートルのバーディーパットを入れ勝負を決めた池田は「すいません81ホールもつきあわせまして。運が味方してくれた。神様が『どこまで我慢できるんだ』という試練を与えてくれたのかなと思う。宋もボギーを打つ気配なかった。どっちが勝ってもおかしくなかった」と話した。25歳の宋は何度もピンチがあったがしぶとくパーを拾い粘った。悔し涙を流しながら、「終わってすっきりしている。自分でも頑張った。心残りがないといえばうそになる」と振り返った。