バンコクの王宮には14日、亡くなったプミポン国王に哀悼の意を表すために多くの人たちが訪れた=AP
13日死去したタイのプミポン国王(88)の遺体は14日、入院先の病院から王宮に移送された。服喪期間に入ったこの日、沿道は黒い服を身につけた人びとで埋まり、手を合わせて国王を見送った。
タイのプミポン国王死去 即位70年「社会の安定の要」
バンコク西部のシリラート病院を午後4時半(日本時間同6時半)に出発した長い車列は、チャオプラヤ川を渡り、約30分をかけて王宮へ。沿道と王宮前広場は人びとで埋まり、その数は数万人に達した可能性がある。
国王の遺体は王宮内の堂に安置され、王族による遺体に水を捧げる儀式がとりおこなわれた。葬儀をはじめとする今後の日程は、まだ発表されていない。
この日、各自治体などに弔問記帳所が設けられ、訪れる人が絶えなかった。国内だけでなく、世界のタイ大使館にも同様の記帳所が設置された。(バンコク=大野良祐)