ソフトバンクの新ファンドは世界最大級になりそうだ
ソフトバンクグループとサウジアラビアの政府系ファンド「PIF」が、最大10兆円規模の投資ファンド「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」を共同で設立する。世界トップ級の規模になる可能性があり、ベンチャー企業だけでなくIT系の大企業への巨額投資も視野に入れる。
ソフトバンク、サウジ政府系と10兆円ファンド設立へ
ファンドは英国に本拠を置き、ソフトバンクが5年間で250億ドル(約2・6兆円)以上、PIFが最大で450億ドル(約4・7兆円)を出資する計画。国内外の投資家からも出資を募り、最大1千億ドル(約10・4兆円)規模になる。ソフトバンクの投資戦略を担うラジーブ・ミスラ氏が運営に加わる。
PIFの責任者でもあるサウジのムハンマド・ビン・サルマン副皇太子は、9月の来日時に孫正義社長と会談。ボーダフォン日本法人(現ソフトバンク)、中国のIT大手アリババなどへの投資を次々に成功させてきた孫氏の手腕を高く評価し、ファンドの投資先はソフトバンクを中心に決めることで合意した。
ソフトバンクにとっては、自己…