ピエトロの主力商品、和風しょうゆドレッシング
ドレッシングはサラダにかけるだけと思っていませんか。パスタでも有名なピエトロ(福岡市)は、「万能調味料」としての使い方を提案することで、売り上げを伸ばしています。
チャーハン、空揚げ、卵焼きにカレーのルー――。ピエトロが主力商品「和風しょうゆドレッシング」を使ったレシピを提案するメニューの一例だ。
例えば定番の「オレンジキャップ」なら、冷やご飯に混ぜて具材と一緒に炒めるだけでチャーハンに。鶏肉をドレッシングに漬け込めば、空揚げの下味がつけられる。「濃い味 和風しょうゆ&生姜」なら、そのまま豚のショウガ焼きのソースに。油分を抑えた「グリーン」は、すし飯を作る際のすし酢の代わりに使える、といった具合だ。
6月の株主総会で振る舞われた空揚げは、言われないとドレッシングに漬け込んだとは分からない。下味がしっかりしていて専門店にも負けない味だ。チャーハンは、ほのかにドレッシングらしい風味があり、油のうまみが米にからんでいた。
「九州産しょうゆとタマネギが味の決め手の『和風しょうゆ』は、調味料の基本と言われる『さ(砂糖)・し(塩)・す(酢)・せ(しょうゆ)・そ(みそ)』のうち、みそ以外は全て入っている。だから色んな料理に合うんです」と村田邦彦社長は語る。
メニュー提案を始めたのは十数年前。ピエトロのホームページに掲載しているレシピは、今では1千を超える。考案しているのは、元レストランシェフや管理栄養士など計9人が所属するR&D(リサーチ&ディベロップメント)室。食材の味や風味、食感を生かしつつ、1本のドレッシングで簡単に味が決まり、料理が失敗しにくいメニューを日夜考えている。
ここ数年、料理レシピ検索サイ…