コロンビア戦の前日会見に臨む西野監督=関田航撮影
サッカーのワールドカップ(W杯)1次リーグH組の初戦で19日にコロンビア代表(世界ランキング16位)と戦う日本代表(同61位)の西野朗監督と主将のMF長谷部誠(Eフランクフルト)が18日、サランスクの試合会場で会見した。西野監督は「受け身で試合に臨みたくない。自分たちからアクションを起こし、試合をコントロールしたい」と意気込みを語った。
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コロンビアは、4年前のブラジル大会でも1次リーグで対戦。1―4で敗れ、日本の決勝トーナメント進出の可能性がついえた因縁の相手だ。
当時を知る長谷部は、現在のコロンビアについて「監督は4年前と同じだし、続けて出場している選手もいる。チームとしてさらに成熟していると思う」と分析。4年前は1次リーグ最終戦での顔合わせだったことを踏まえ、「前回は勝たなければならず、リスクを負わなければならなかった。今回は入り方が違う。ゲームプランを遂行したい」と語った。
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コロンビアの中心選手は前回大会得点王のMFロドリゲス。日本戦でも1点を奪った。西野監督は「彼はコロンビアのシンボル。プレーメーカーでもあり、ポイントゲッターでもある。スペースを与えると相手のペースになる。誰か1人が抑えるのではなく、グループ、チームで守りたい」と話した。
日本代表が最終調整で特に力を入れたのはセットプレー。キャンプ地カザンでの練習でも、攻守の形を非公開で確認してきた。
4月に就任したばかりの西野監督が率いるチームは親善試合で1勝2敗。先月30日のガーナ戦と今月8日のスイス戦は無得点で敗れたが、12日のパラグアイ戦では4得点で快勝。攻撃には一定の改善がみられた。ただ、3戦ともセットプレーやそのこぼれ球からの失点が目立ち、これまで修正を続けてきた。
就任からの準備期間の短さを海外メディアに問われると、西野監督はこう答えた。「十二分ではないが、十分という手応えを感じている。我々の強みは速さと連動する力。それを続けるだけ」
また、2人は18日に大阪府北部で起きた地震にも触れた。震災の犠牲者と被災者へのお見舞いを述べたうえで、西野監督は「被災地に家族がいる選手もいる。多少のダメージを受けている。彼らの精神的なことが一番気になる」と話した。(清水寿之、藤木健)
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サッカー日本代表は18日、今大会初戦となるコロンビア戦を翌日に控え、サランスクの試合会場で公式練習を行った。両足ふくらはぎの張りで、ロシア入り後は別メニュー調整が続いていたFW岡崎もピッチに姿を現し、公開された冒頭の15分間はチームと同じメニューをこなした。西野監督はこの日の記者会見で岡崎について、「昨日、今日とチェックし、23人のメンバーのリストに入れた」と明かした。