内戦が続く中東イエメン沖の公海を航行していた米ミサイル駆逐艦「メイソン」が15日夜、反政府武装組織フーシの支配地域から攻撃を受けたと米海軍高官が発言した。被害はなかったという。フーシは声明を出していないが、攻撃とすればこの1週間で3回目で、緊張が高まっている。
米メディアなどの報道によると、現地時間の15日午後10時半ごろ、複数の地対地ミサイルの攻撃が確認され、対抗措置を取ったという。米CNNはレーダーの不具合による誤認の可能性もあるとしている。フーシ側からは9日と12日にもミサイル攻撃があり、米国防総省は13日、防衛措置としてイエメン沿岸のレーダー施設3カ所を攻撃したと発表していた。
一方、フーシを支持するイランの海軍は14日、イエメン沖へ向けて駆逐艦など2隻を出航させた。海賊が多く出る海域のため、イランは「2008年から続けるタンカーや商船護衛の通常任務」としている。
イエメンは11年の「アラブの…