早良区など福岡市議と各区幹部との懇談会の領収書の一部(人名などにモザイクをかけています)
福岡市議会の政務活動費を、市議2人が鍋料理店で開催された会議・懇談会の費用に充てていたことが朝日新聞の調べで分かった。政活費の使途を定めた市議会の内規に抵触し、市議会事務局は「会合の場としては不適切」としている。福岡市では一定の条件を満たせば懇談会への支出を認めているが、ほかの市議会では飲食代に充てることを一切認めないところも多い。
昨年5月19日に早良区西新で開かれた「早良区主要事業等説明会」。会場は、鍋料理店の大広間だった。午後6時から区選出の市議9人が集まり、区役所から区長や部長らが区の事業を説明し、質疑応答も含め約40分間あった。その後テーブルの配置を換えると、酒が並び、鍋を囲んだ懇談会が約2時間行われた。
朝日新聞が2015年度分(15年4月の改選以降分)の福岡市議62人の政務活動費の領収書を情報公開請求したところ、この説明会に参加した市議9人のうち公明党の市議2人は、懇談会費5500円のうち5千円分を政活費で支払っていた。領収書は、区の総務課長名で「説明会・懇談会の会費として金5500円」と発行されていた。
同市議会では、政活費の使い方…