インタビューに答える小山薫堂氏=熊本市西区春日1丁目
熊本地震で傷ついた熊本を癒やし、鼓舞するくまモン。その「生みの親」である蒲島郁夫熊本県知事と放送作家の小山薫堂氏に、くまモンが地震後果たした役割と人気の秘密を聞いた。
震災復興、支えるくまモン 「くまモミクス」で経済効果
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■被災者訪ね、元気づけた 熊本県知事・蒲島郁夫氏
――地震から半年。一番くまモンに助けられたのは
様々のフェーズがある災害対応で一番の優先は人命救助や物資の確保などの緊急対応。その後、避難生活を少しでも快適に過ごしてもらう必要がある。くまモンが被災者を訪ね、元気づける役割を担った。
――5月5日の活動再開には議論があったのでは
支援の邪魔になってはいけないし、被災者にも色んな思いがあるだろう。地震後活動を控えていたが、くまモンに会いたいという県民の声がたくさん届いた。
――くまモンはどんな風に思っていたんでしょう
くまモンも出て行きたくて仕方なかった。子どもたちの笑顔が見たいと言って、最後は自分で決めて飛び出して行った。
――東京の県の物産店の売り上げが2倍になった。経済的にも貢献している
熊本を支援したいという全国の優しさがくまモンを通じてかなえられ、売り上げにもつながった。今年のくまモングッズの売り上げは去年の1007億円を、もう超えそうだと聞いて喜んでいる。営業部長としての役割を果たしている。