任天堂の新型ゲーム機「ニンテンドースイッチ」=同社ホームページから
任天堂は20日、来年3月に発売する新型ゲーム機の名前を「Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)」に決め、画像などを公開した。本体は小型画面を備えた携帯型の端末で、専用のスタンド(ドック)に置くことで据え置き型ゲーム機としても遊べるのが特徴だ。
午後11時に約3分間の映像をインターネットで公開した。価格や具体的な発売日などは未定だ。来年発売予定の人気ゲーム「ゼルダの伝説」の最新作が対応する。「スーパーマリオ」シリーズの新作なども、投入されることになりそうだ。
任天堂が本格的な新型ゲーム機を発売するのは、2012年の据え置き型ゲーム機「Wii(ウィー) U(ユー)」以来だ。新型機は昨年3月、岩田聡・前社長が「まったく新しいゲーム専用機」として開発していることを公表。今年4月に君島達己社長が、来年3月に世界中で発売する方針を明らかにしていた。
任天堂は1983年発売の「ファミリーコンピュータ」から据え置き型ゲーム機を、89年発売の「ゲームボーイ」から携帯型ゲーム機をそれぞれ別に開発してきた。今回は初めて、据え置き型と携帯型を一体化することにした。スイッチはWii Uとニンテンドー3DSを組み合わせたようなゲーム機となった。
一体化によりソフトの開発も効率化し、数多くの種類を出しやすくなる。
今後の焦点は価格だ。過去には赤字覚悟でゲーム機本体の値段を抑えて、普及を優先させたこともあった。君島社長は今春、「赤字で出すことはできない」と説明。Wii Uは基本セットで3万2400円(税込み希望小売価格)だが、新型機については「今までのゲーム機よりもはるかに高いというやり方はない」としている。
任天堂の経営は厳しい状況が続…