丸ビル内に投影された「バベルの塔」のプロジェクション映像=18日午後7時42分、東京都千代田区、竹花徹朗撮影
16世紀の画家ピーテル・ブリューゲル1世が描いた傑作「バベルの塔」に基づく巨大プロジェクション映像が18日夜、東京都千代田区の丸ビルに投影された。芸術と科学技術の融合による新たな表現を目指す東京芸術大学COI拠点が制作した。映像は約15分。多くの観客が足を止め、スクリーンになったガラス壁を見上げて、描き込まれた塔の細部に見入った。
「バベルの塔」は、東京都美術館で来年4月に始まる「ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル『バベルの塔』展」(朝日新聞社など主催、
http://babel2017.jp/
)で公開される。7月に国立国際美術館(大阪市)に巡回予定。
同展ではCOI拠点の協力を得てバベルの塔の拡大複製画やCGなども展示される。巨大プロジェクション映像は、10月19日午後8時、20日同6時半からも上映される。
COIはセンター・オブ・イノベーションの略。東京芸大のCOI拠点は、新たな表現を目指して企業と大学の産学連携による研究開発を行っている。(安部美香子)