王宮での記帳の順番を待つ人びと=17日午後、バンコク、大野良祐撮影
タイのプミポン国王(享年88)が死去して20日で1週間がたった。追悼のために首都バンコクの王宮に訪れる人びとは増える一方だ。王宮前の広場(サナムルアン)には、各種団体が食べ物や飲み物を無料で提供する巨大なテント通りができたほか、地方からの人びとが無料で泊まれる施設もバンコクに複数、用意された。
タイのプミポン国王死去 即位70年「社会の安定の要」
観光名所でもあるエメラルド寺院(ワットプラケオ)がある王宮内の堂で続いている王族による仏教儀式は20日、初七日にあたる儀式があった。一般市民は、記帳のために王宮のごく一部に入ることが認められているだけだが、常に長い列ができている。
できるだけ多くの国民が国王に別れを告げることができるようにとの政府の指示で、地方からバンコクへの列車などが増発され、内務省とバンコク都庁、陸軍などは王宮前広場での飲食提供や、研修施設やスポーツ施設を地方出身者が1泊できる宿舎に転用することを決めた。
タイ風の焼きそば、カレー、オムレツ、青パパイアのサラダ(ソムタム)などが振る舞われ、行き交う喪服の人びとの間で、学生らが手作りの黒リボンを配っている。診療所や、バスを改造した移動トイレも。
最も長い列ができているのは、…